2015甲子園備忘録
さてさて、大好きな甲子園が終了寸前である。
今年は近年稀に見る好ゲームの連続であった。
某関西の高校と某東北の高校が出ないだけにどう転がるか分からない展開であった。
つっても東海大相模だけは決勝にくるだろうなと予想していたが。
あそこは監督の意味不明采配を除けば間違いなくここ数年で最強のチームだ。
まずは早稲田実業。
実に不思議な学校だ。
西東京地区大会から観ているが、正直、絶対甲子園は無理だと思っていた。
予想していたにもかかわらず、まさかの日大三高に2−0と完封勝利。
ここの投手が途中で完全に飲まれてしまい、
大量リードを一回で逆転されそのまま早実が快勝。
連続押し出しのシーンは観てるこっちが辛かった…。
地区大会が個人的に最も衝撃的だった。
甲子園に行ってからがまたミラクル。
清宮くん効果があったかどうかは分からないが、
早実の投手松本くんが尻上がりによくなり、
まさに神懸かり的な力を発揮したように見えた。
ま、失点も少なくなかったが。基本は投手継投のチームではある。
ハンカチ王子の時もそういえば似てたな。
あの時もまさか早実が優勝するなんて毛ほども考えてなかった。
とりあえず早実はキャプテンで4番捕手の加藤くんを中心とした
驚異的な統率力による賜物であったな。
そう、あのチームは清宮くんのチームではない、
加藤くんが作り上げた団結力が売りのチームである。
とにかくおつかれさん。清宮くんはあと2年もあるから、
来年もオレサマを愉しませて欲しいものだ。うむ。
そして関東一高。
はち切れんばかりの驚異的な身体能力を爆発させていた印象だ。
とにかく前に前に、っていう姿勢が観ていてとても爽快だった。
オレサマ今まで野球観てたけど聞いた事すらない。
センター前二塁打…そんな言葉あってよいのだろうか…。
ということで関東一高がらみのゲームはどれも劇的過ぎて
観ているこっちの涙腺は緩みっ放しである。
オコエくんのHRは漫画をはるかに超えている。
準決勝はどちらもあっさりしていたが、あれは仕方がない。
特に東海大相模はピッチャーがプロ二人いますけど？ていうくらい
完全にできあがった2枚看板なので、はっきり言って高校生では打ち崩す事は難しい。
特に小笠原くんは化け物だ。化け物って失礼だけど…。
去年はそこまでインパクトなかった気がするけどなぁ。
吉田くんはぶっちゃけ去年の方がよかった気がする。
スライダーが若干読まれている時もあったし。
他校では考えられないゆとりの継投策が使える。
切れ味が恐ろしく鋭いタテに変化するスライダー、
通称「タテスラ」を駆使する吉田くんが先発マウンドに立っている。
回が5回まで進んだとしよう。
「あ、吉田がちょっと疲れてきたかな〜、よし、次の回で小笠原使お！」
そして150キロ出ちゃう緩急自在の左ピッチャーが途中から出現するっていう
他高校涙目作戦がいつでも選択可能だ。
フランス料理フルコース食べてて、飽きたから満漢全席に変えちゃおう、
みたいな究極の贅沢みたいなもんである。
しかも2年生にも145キロ投げるピッチャーいるし…。
と言いつつも、仙台育英があそこまでできあがったチームだとは夢にも思わなかった。
ピッチャーの佐藤くんはまさかのフォーク130キロっていう
どこの大魔神だよ！みたいなとんでもない投手になってるし、
野手の平沢くんなんてバッティングはホームランか凡打のみ！みたいな
超極端なバッターだけど要所でスタンドインしちゃうしで
打ち上げ花火みたいな野球になってたもんなぁ。
両校とも打線は信じられないくらい繋がる。
2アウトからの怒濤の攻撃とか何度もあったと思うし、
決勝は恐らく悟空VS.フリーザみたいな次元の違うぶつかり合いになると思われる。
しかしながらやはり、甲子園までくると最も楽しいのは準々決勝だな。
ガチンコの超強豪校ひしめく感じがなんともいえずワクワクする。
嗚呼、今年も甲子園が終わっちゃう…。
これからオレサマ何を糧に厳しい日常を耐えぬけばいいのだろうか…。
オレサマ的には決勝の結果なんてどうでもいい！
どちらが勝っても負けてもどちらも素晴らしい！
既に気持ちは来年の地区大会に向かっているオレサマミッドサマーである。
とにかく、
高校野球の選手の皆さん、今年の夏もおつかれさま！
3年生は長いようで短かった練習や大会、仲間の想い出を胸に、
高校生活を締めくくってください。
2年生以下のみんなはまた来年に向けて切磋琢磨しましょう。
何度も書いているが勝敗なんてどうでもいい！
そこまでの過程と、そこで学んだ全てのことが
必ずみんなの将来の糧になるはずだ！
そしてまた来年もオレサマを愉しませてくれ！
お願いします！
