中華そば しば田
オレサマ:煮干しそば大盛り¥900
オクサマ:中華そば¥750
点数90
奥さんのエコー検診の日、今まで一度も立ち会った事がなかったので、
さすがに臨月まできてしまった日にゃあ立ち会っておかないとと考え、
ならついでに会社も休んでしまえ!と一念発起。
とはいえ病院での滞在時間なんて2時間弱程度、
これはラーメンチャンス!と思ったら奥さんから
「平日しかやってないお店に行こうよ!」と逆にお誘いされたので
完全に乗っかってお店をチョイス…と思ったが
平日で気になる店ってここ以外ないのですんなりお店決定。
病院からお店まで急行した次第である。
時間は12:45頃、確実にピークであるが、平日だからどうとでもなる!
と高を括っていたものの、外待ちが6名程度発生しており…。
やむなく列に並ぶ事ととなった。
仙川のわりとヘンピな場所にあるお店だから侮ってた。
とはいえかなり回転が早く、10分も待たずに入店できた。
平日は大人しかいないから回転も速いのかしら。
外観は恐らく築30年はくだらないだろう疲れた雑居路面店。
並びがなかったら判別が難しいかもしれない。
店内はカウンターで10席ない。至極狭いレイアウト。
古いし狭いが掃除は行き届いていて居心地は上々。
店員さんの接客がよく、とても気持ちがいい。
休日も営業していた時期に一度訪れた事があるから雰囲気は分かっていたが、
改めて好印象のお店であることを確認できた。
食券を購入し着席。
程なく配膳。
見た目は「美味いに決まってるでしょ!」
と言わんばかりのイケメンである。
スープを一口…。
美味し!
ほとばしる煮干しの香りと若干のエグみ。
非常にさっぱりした味ではあるが、なんらかの油成分で
想像以上にコクを感じる。
いつまでも飲んでいられる絶妙な味だなぁ〜。
そして麺を啜る…美味い!
なんて美味しい麺なんだ…。
極細なのにパツっとした歯ごたえを感じる(大袈裟だが)奇跡の味だ。
近所にあれば年がら年中食べてるだろうなぁ。
平日のみの営業が恨めしい…。
しかし、まさかのメンマが甘い。
これだけは個人的に好きじゃないなぁ。
甘みではなく、甘く煮ているのでまるで太巻きのかんぴょうのような味だ。
合ってる気がしないんだが…。
煮干し感は京王線の名店「柴崎亭」ほどの強烈さはないものの、
恐らく苦手な人は難しいだろうね、程度には前面に感じるものだ。
奥さんと交換した時も
「こっちは個人的にちょっとパス」
と仰ってたし。
そして奥さんの頼んだ「中華そば」だが、
こっちは個人的にはなんだかよく分からない味だった。
鴨出汁を使用しているらしいのだが、鴨ってこんなに曖昧な感じなのかしら?
なんとなく動物性であることは分かるが、
とにかくイメージが落ち着かない、何を食ってるのか分からなくなるような
ある意味で不思議な味だった。なんとなく貝類のような味はしたかな。
分かりやすいパンチが効いてないと個人的には嗜好からは外れるらしい。
奥さんは好みのようだが。
そして、驚くべきはチャーシュー。
まるでローストビーフのような赤みをうっすら残す絶妙な火加減。
食ったら見た目を裏切らない食感&味わい。
豚だらかローストポークかね…。
これを食べるためだけに行ってもいいかも、と思うほどの逸品である。
と、べた褒めではあるが、はっきり言ってしまうと
そこまで奇を衒う感じはなく、まじめにじっくり作り上げた
普段着っぽい極上、という表現が正しいかと思われ。
美味しいことは間違いないが、オンリーワンって訳ではない。
どこかで食べた事のある味を昇華させた感じ、でも合ってるかな。
個人的に中華そばはなじめなかったが。
喉を掻きむしらんばかりに欲する味でもないので、
まぁ、平日にサボった時に思い出す、くらいかなぁ。
いや、でも美味しい事は間違いないけど。